会社組織の在り方

熊本県の会社組織は、圧倒的に個人事業主が多いと聞く。へぇー、そうなのか?と、思っていたら、あることに気が付いた。個人事業主は、一人でなんでもやっていかなければならないんだと。経理も税務も営業も何でもかんでもやらなければならない。そうすると、なかなか事業主は、事業を拡大することが難しい。得意分野と苦手な分野が出てくるからである。

では、どうすればよいのだろうか?

前回お話をしたように、目的、目標、手段と言った分野で経営陣は、役割分担をすればどうだろうか?経営陣は、そのことをわきまえて、ある役員が現場でのやり方や手段を教えることをし、別の役員が、毎月の目標を強調し、さらに別の役員が会社の理念を強調し、従業員の考えを会社の理念と共有できるように助けて、会社が一体となって、進んでいくことが出来るようにする。と言うのが、望ましいのである。

そうした役割を分担して、経営陣が物事に取り組んでいくと、この会社は、若い人がすぐにやめていく、と言うような嘆きの言葉を聞くことがないようにできるであろう。

若い人たちが、簡単に会社を辞めていくことを当たり前と思わないで、若い人々とコミュニケーションを取って、事業を進めていくことが望ましい。

私が見てきた中では、熊本県塗装組合が、そうした組織を作っている。組織の理事の中には、〇埼さん、〇合さん、〇下さんらの重鎮がいて、それぞれ個性が違っているが、そうした中心になる人たちが、よく話し合って、物事を決めている。しっかりした組合組織が出来ているのである。

また、手前味噌で申し訳ないが、株式会社オオタも、社長、常務、会長がそれぞれの役割を果たしながら、会社の定例会の時などに、それぞれの立場で社員に情報をもたらしている。そう、手段や目標、目的を伝えているのである。そうすることによって、会社全体は、一致して、進めることが出来るぢょうになっている。決して、個人事業主には、できないことだ。

どうか、これから組織を作っていく人たちは、参考にしてほしいものだ。

2023年7月5日