お陰様で・・・

インターネットを調べると、「おかげさまで」という言葉は、漢字では「お陰様で」と書きます。神仏の見えない助け・加護を意味する「御陰(おかげ)」に、「さま」を加えて丁寧に言い表したものが語源となっています。

今回、皆さまに伝えたいのは、「お陰様で」という言葉を、ビジネス用語としてではなく、もっと、人が「徳積み」をする、という観点から話していきたいと思います。

人は、人生の中で、「徳積み」をするということが必要だと言われています。その「徳積み」をすることによって、自分の身ならず、自分の子孫や周りの人たちに良い影響をもたらすと言われています。

「徳積み」について、少し話しましょう。徳は、「陽徳」と「陰徳」と二つあります。「陽徳」とは、表立った善行を行うことを言います。人から称賛され、ありがとうと言われることをたくさん行うことです。一方、「陰徳」とは、人知れず善行を行っていて、人から称賛されずとも気にしないでよいことを進めることです。

実は、「陽徳」と「陰徳」どちらが価値があるかというと、「陰徳」なんですね。「陽徳」は、人々から称賛されることによって、もう報いを受けています。しかし、「陰徳」は、誰からも称賛されません。しかし、神は見ているんですね。神様のように霊格が高くはなくても、人格者である経営者の方たちは、その人が知らない所で努力していることなど、見ている場合があります。

「陰徳」の価値が分かる人であれば、他の人たちから、陰ながらに支援してくれたり、励ましてくれたりする人がいるときに、ありがとうの言葉を、「お陰様で」と言う言葉で表すようです。

私たちは、人が見ていようと、いなくても良いことを行える人に、なって行きましょう。

2023年3月31日