左官道具の紹介
こちらのページでは、左官道具について紹介しています。
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煉瓦・タイル職について
明治にはいると都市の洋風化をめざして、煉瓦積の建物が多く作られ、横浜では、鶴見川沿岸にいくつかの煉瓦を焼く工場が立てられました。煉瓦積職人の多くは左官から分かれました。しかし、関東大震災で煉瓦積の建物のほとんどが倒壊し、以後、煉瓦積に代って耐震性のある鉄筋コンクリート造の建物が増えていきました。一方、明治後期からタイルがでまわり、煉瓦職人のなかには、震災を機にタイル職人に変わっていくものもいました。

木舞屋(こまいや)について
 竹を利用して壁の下地を作る職人を木舞屋といいます。最初、木舞は左官が掻いていましたが、明治20年頃、横浜では専業の木舞屋があらわれました。高級な木舞は真竹で作り、一般の木舞は女竹が用いられ、伊豆大島、伊豆下田周辺、房総の竹が横浜に運ばれました。
 昭和3、40年代にはいると壁の構造が単純化され、木舞屋は激減しました。

コテイタ
シアゲゴテ
ヤナギハゴテ
セビ
ヒキゴテ
ヒラゴテ
カングリゴテ
シビツキゴテ
メンヒキゴテ
ツメ・テカギ
クシゴテ
ナラシゴテ
ヌリゴテ
キゴテ
サンカクゴテ
エナガゴテ
メジゴテ
ササラ
マルゴテ
ウチメンヒキゴテ
コテイタ(鏝板)

壁材をのせる板で、関東大震災以前はもっぱらハゴイタが使われていましたが、以後ナベブタがしだいに普及しました。

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シアゲゴテ(仕上鏝)

土壁の仕上げに使用。

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ヤナギハゴテ(柳刃鏝)

仕上げゴテの一種。コテサキが柳の葉の形をしている。ハガネ製。

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セビ

材料や道具を高い所に引き上げるときに使用。

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ヒキゴテ(引き鏝)

漆喰壁の仕上げに使用。

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ヒラゴテ(平鏝)
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カングリゴテ

壁の柱の接続部の曲面を塗るときに使用。

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シビツキゴテ
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メンヒキゴテ(面引き鏝)

柱や壁のカドを仕上げるとき使用。イチョウメンヒキゴテを使うと2本の筋がつく。

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ツメ・テカギ

ツメは荷物の運搬に、テカギは漆喰の原料の貝灰の入ったカマスの移動などに用いた。

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クシゴテ

下地の表面に筋をつけるときに使用。

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ナラシゴテ

表面の仕上げに使用。

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ヌリゴテ

下地を塗るときに使用。

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キゴテ(木鏝)

下地の表面の高低をならすときに使用。

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サンカクゴテ(三角鏝)

タイルを貼ったり、ブロックを積むときにモルタルをつけるのに使用。

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エナガゴテ(柄長鏝)

奥の手のとどかぬところを塗るときに使用。

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メジゴテ(目地鏝)

タイルの目地を塗るときに使用。

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ササラ

目地からはみ出したモルタルを落とす。

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マルゴテ(丸鏝)

桃型ゴテの別名がある。

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ウチメンヒキゴテ(内面引き鏝)

内側の曲面を塗るときに使用。

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