アニメの中で、「るろうに剣心」が好きだと言うと、批判めいたことを語る人がいる。
「だいたい、年を取ったおっさんが、アニメなど好きだなんて言うな」と、説教されるのである。
しかし、「そうですね」と、受け答えしながらも、『麻生大臣も少年ジャンプを読んでるじゃないか?熊本県庁にもワンピースのルフィの銅像が建ってるんじゃないか?』と心の中でつぶやく自分がいる。
じゃぁ、なぜ『るろうに剣心』なのかと言えば、『るろう』と言う言葉が好きなのかもしれない。グーグルでググってみると、るろうとは、「住むところを定めずに、さまよい歩くこと。」類語には、放浪、漂白、流離と言う言葉がある。
昔から放浪の旅にあこがれていて、画家の山下清氏の生き方にも共鳴していた時期があった。私の親せきの中にも、画家がおり、今、フランスに居を構えている。森本健一と言い、若いころから可愛がってもらったことがある。私が40代のころ、健一おじさんがやってきて、「一緒にフランスに行かんね?」と誘われたこともある。
当時、私は家族を持っていたこともあり、お断りさせていただいたのだが、この健一おじさん、変わった方で、今から6~7年前に、カンヌ映画祭で特別賞などいただいている。関心ある方は、ググってみてください。
まぁ、変わったおじさんで、私なんか足元にも及ばないのだが、どこか似たようなところがあるのかもしれない。
話を戻そう。るろうに剣心の剣心は、逆刃刀と呼ばれるキレる刀と反対側を使って敵と戦う。つまり、相手を殺さないようにして、気絶させるだけである。つまり、相手を殺さず、悪を切っていくのである。そんなところに心が引かれているのかもしれない。私も、言葉を駆使してメッセージを伝える者として、このるろうに剣心の心意気に共鳴しているところがあるのかもしれない。言葉は、人を切ることもできるのだから…