新入社員

「歴史は、くりかえさないが、韻を踏む」という格言がある。マーク・トウェインが言ったとされている。原典を確認していないが、いかにも言いそうなフレーズではある。

歴史は物理現象とはちがう。不可逆的であり、同一の事象は二度と起こらない。でも、たとえば経済におけるバブルとその崩壊のように、表面上の形は違えども、パターンとしてはよく似た事象はくりかえし起こる。まるで韻を踏むようにして。

今、新型コロナウィルスが流行して丸2年になる。世界は、ちょうど、100年前にスペイン風邪が流行したころと同じような歴史を繰り返している。100年前の世界情勢は、第一次世界大戦が勃発し、それに続いて、スペイン風邪が全世界的に流行した。その名残が、インフルエンザとして今も残っている。

世界大戦と、スペイン風邪がほぼ同時期に発生している。現在、世界では、コロナウィルスの蔓延とロシア・ウクライナの紛争が同時期に起きている。全く同じではないが、同じようなことが起きているのである。

こうした歴史を教訓として、我々は生きていかなければならない。今日、4月1日は、新年度の始まる日である。株式会社オオタにも、新入社員が5名入ってくる。過去の歴史を教訓として新たな始まりを進める若者たちがいる。㈱オオタにもそれなりの歴史がある。それを教訓として新入社員が羽ばたいてほしいものだ。

2022年4月1日