社長のエッセイ

以前、社長のコラムとして連載していたものを復活させました。エッセイとコラムでは、基本的な主旨が違うので、私が書いている内容は、どちらかと言えば、エッセイに近いものですから、今回から、「社長のエッセイ」として、掲載させていただきます。

半年ぶりの執筆で、さてさて、何を題材にして書こうかな?と、思ったところ、「季節に関することが一番かな」・・・と、思いましたので、今回は、夏に関することを書かせていただきたいと思います。

梅雨が明けると、急に猛暑となります。特に、梅雨明けの1週間くらいは、熱中症に気を付けないと、大変です。この暑い時期に、蝉の声がするようになりますが、最近気づくことがあります。それは、ミーミー蝉の声が減ったな・・・と言うことです。「みー、みんみん、みーん・・・」と鳴くあの蝉の声は、昔は普通に聞けたものですが、今は、アブラ蝉の「じーじーじー」と言う鳴き声ばかりになっている気がします。ミーミー蝉の鳴き声は、気だるく、夏の暑さを予感させるものでした。そのミーミー蝉が鳴くのが終わるころ、大抵7月の後半、アブラ蝉がジージージー、とやりだすのです。そして、8月に入ったころに、クマ蝉が夏を謳歌するかの如く鳴きはじめ、8月の終わりには、夕立が上がる頃、ヒグラシが鳴き始めるのです。

昔は、蝉の鳴き声だけで、季節の移り変わりを感じたものでしたが、最近では、事情を変わってしまいました。蝉の鳴き声も、梅雨が明けたら、いきなりアブラ蝉がせわしく鳴きはじめ、それにつられて、クマ蝉も鳴く・・・ミーミー蝉はどこに行ったの?と言う感じです。季節の移り変わりを感じる間もなく、時間が過ぎていくように思えます。慌ただしい毎日が繰り返されるようです。

自然(環境)の変化は、人間の生業(なりわい)と、関係しているのでしょうね・・・

社長のエッセイでは、読者の皆さんが、日本の季節を感じるように心がけたいと思いますので、今後よろしくお願い致します。

2018年7月12日