七夕について

 今日は七夕(たなばた)である。織女と牽牛の伝説は『文選』の中の漢の時代に編纂された「古詩十九首」が文献として初出とされている。なにかロマンティックな話である。子どもたちは、七夕の短冊に願いを書いて竹の葉の間に飾りつけをする。おもむろに自分の願いを書くのだが、私も子どものころに短冊を書いていたのを思い出す。

「頭がよくなりますように」とか、
「成績が上がりますように」とかだったと思う。

 今、私たちが住んでいるこの世界には、コロナウイルスが蔓延している。だから、短冊の願いも、「世の中から、コロナがなくなりますように」とか、「みんなが健康で生活できますように」とか、願いの内容がここ1~2年で変わってしまっているのかもしれない。

 私たちの生きている時代は、いったいどんな時代なのだろうか?自分を俯瞰してみることが出来るなら、あるいは別の言い方をすれば、自分の頭上に衛星を打ち上げて自分を見たとしたら、どのように見えるのだろうか?

 今の時代が、これまでの人類の歩みを大きく変えようとしている時代に我々は生きているのかもしれない。21世紀になって、経済にしても、自然環境にしても大きく変わってきている。気象問題にしても、50年に一度の大雨、とか、観測史上初めて、というニュースが多くなっているような気がする。何か変だな?と、思うのは、私一人だろうか?

 気になることがある。7月の後半から、東京オリンピックが始まる。いったいどんな大会になるのだろうか?無観客だとか、1万人以内の観客とか、いまだに取りざたされている。この大会で、変わったことが起きなければよいのだが・・・

2021年7月7日