小山薫堂氏の講演会

昨日、熊本市のホテルニューオータニで、小山薫堂氏の講演会が開かれた。ケア・サポーターズクラブ熊本の主催によるもので、お題は、「今こそ必要な“幸せの企画術”」というもので、その内容は、企画力をどうすれば発揮できるのかと言う、興味深い話だった。

小山薫堂氏は、言うまでもなく、映画「おくり人」の脚本を手がけた人であり、くまモンの生みの親でもある。

今回、小山氏の成功の秘訣である、人の基本にある企画に対する考え方に触れることができたので、その講演から一部紹介してみようと思う。

【企画を作るとき、自分に問うてみる3つのこと】
1、       その企画は新しいか?
2、       その企画は楽しいか?
3、       その企画は誰を幸せにするか?

勝手にテコ入れして、自分だったらこうする、客目線で考える。良質なクレーマー。自分が当事者の立場で考える・・・

全ての根幹にあるもの ⇒ 感情移入

企画の練習として、社員のバースデイプレゼントをどのように行うのか?今までに、社内であったユニークなバースデイプレゼントの例を話された・・・

チャーリーバイスと言う、架空のブランドを立ち上げて、ビジネスにつなげていったのか興味深い話・・・

企画のコツは、・共感をいかにして作るか?・視点を変える!

「葉っぱが虫に食われ、虫が葉っぱを食べている」という考えから、
「葉っぱは虫を養い、虫は葉っぱに養われている」という考え方にスライドできるか?

熊本の素晴らしさ・・・水、タクシーの運転手
※ 水はもちろんのことだが、熊本のタクシーの運転手は、客が乗ってから、しばらくしてからメーターを倒す。東京などでは、考えられない。おもてなしの精神・・・
2014年1月・・・くまモンが「熊本県しあわせ部長」へ昇格!

幸せは探すものでない。気づくものである。

可能は証明できても、不可能は証明できない・・・

究極の企画とは・・・
自分の人生を楽しくすること。人は知らず知らずのうちに、最良の人生を送っている・・・

etc・・・

小山薫堂氏の話は、やさしさに満ちたものであり、人に対する深い洞察からなっていた。

人間全て塞翁が馬・・・

熊本地震の被害・・・必ず良いことのきっかけになるはずだ・・・

小山氏の講演を聞いて、多くの人が、勇気を得ることができた。

小山薫堂さん、ありがとう!

2016年10月17日

ボブディラン 時代に流されなかった吟遊詩人

吟遊詩人(ぎんゆうしじん)とは、詩曲を作り、各地を訪れて歌った人々を指している。今回受賞したノーベル文学賞については、ボブディランが歌手というよりも、世界中を旅した吟遊詩人として評価されたものだと言える。

ボブディランは、デビュー当時から一貫して伝承歌を歌ってきたという点で、他のアーティストとは全く違う存在である。歌詞の意味も一つの単語に二重三重に込められているものもあり、英語をネイティブレベルで理解できる人でないと理解できない深さだと言われる。

 米国という、歴史が古くない国で伝統を作った人だからこそ、評価されたのではと言うのは、音楽評論家・湯川れい子さんの話である。

 ボブディランの曲の中に、「風に吹かれて」と言うのがある。

 「どれだけの砲弾を発射すれば、武器を永久に廃絶する気になるのか」「為政者たちは、いつになったら人々に自由を与えるのか」「一人一人にいくつの耳をつければ、他人の泣き声が聞こえるようになるのだろうか」「人はどれだけの死人を見れば、これは死に過ぎだと気づくのか」というプロテスト・ソング風の問いかけと、「男はどれだけの道を歩けば、一人前と認められるのか」「山が海に流されてなくなってしまうのに、どのくらいの時間がかかるのか」という抽象的な問いかけが交互に繰り返されたあと、「答えは風に吹かれている」というリフレインで締めくくられる。この曖昧さが自由な解釈を可能にしており、従来のフォークファンばかりでなく、既成の社会構造に不満を持つ人々に広く受け入れられることになった。

 この歌詞は、1962年に雑誌「シング・アウト!」に、ディランのコメントとともに掲載された。
「この歌についちゃ、あまり言えることはないけど、ただ答えは風の中で吹かれているということだ。答えは本にも載ってないし、映画やテレビや討論会を見ても分からない。風の中にあるんだ、しかも風に吹かれちまっている。ヒップな奴らは「ここに答えがある」だの何だの言ってるが、俺は信用しねえ。俺にとっちゃ風にのっていて、しかも紙切れみたいに、いつかは地上に降りてこなきゃならない。でも、折角降りてきても、誰も拾って読もうとしないから、誰にも見られず理解されず、また飛んでいっちまう。世の中で一番の悪党は、間違っているものを見て、それが間違っていると頭でわかっていても、目を背けるやつだ。俺はまだ21歳だが、そういう大人が大勢いすぎることがわかっちまった。あんたら21歳以上の大人は、だいたい年長者だし、もっと頭がいいはずだろう。」と、ディラン氏は語っている。

 アメリカ合衆国では、特に公民権運動を進める人々の間でテーマソングのようになり、やがて日本においても広く歌われるようになる。

 「古典文学や詩文が持つ知性」の息吹を音楽に吹き込んだと評価される歌詞は、文学界でも注目され、「歌詞を書かねばならないと思ったのは、私の言いたかったことを誰も書いていなかったから」とディラン氏は語っていた。

 「風に吹かれて」と言うと、何か時代に流されているように思えるが、ボブディランは、決して時代に流される人ではなかった。

 我々もどんなに時代が流れようとも、不変のものをしっかりと捉えて、生きていきたいものだ。・・・

2016年10月14日

夢を志に変える!

夢って何ですか?

最近の若い人たちは、生まれたときからなんでも物が揃っている社会に育ったために、物欲というものがあまり強くないらしい・・・

私たちが育った世代は、高度成長期の真っただ中、ものを求めることが夢を叶えることにつながっていた。高級な車に憧れたり、立派な家に住みたいと思ったり、海外旅行に行けたらいいな・・・と、思って働いていた。

しかし、昨今の若者は違うらしい。・・・物よりもサービス・・・

価値観が違ってきているのかな???

ただ、抱き方は違っていても、それなりに夢を持っているものである。

リオオリンピックが終わった今でも、余韻が残っているのは、日本チームの団結力だった。

体操ニッポンの男子は、団体戦で圧倒的に強かったし、柔道や水泳、レスリングの女子など、チーム力というものを感じさせたものだった。

その圧巻が、陸上男子の400メートルリレー!巧みなバトンリレーで、アメリカを抜いて、ジャマイカに次いで銀メダル!

すすす、凄すぎる・・・かつての日本では考えられないことだった。

アンビリーバブル!!!

彼らは、夢を志に変えたのである。

かつて、犬がお父さんの会社???の孫正義氏が、「自分一人のものが夢、みんなで共有できる夢が志だ」と語ったことがある。

そう、今の若い人たちは、共有できる夢を持って、物事を成し遂げていくのだ。

 

2016年10月4日

ビートルズ的に生きてみないか

昔のことになるが、「どうしてビートルズは、あんなに世界中を熱狂させたのだろう?」と思ったことがある。

アルフィーの坂崎さんがユーチューブで載せていたのだが、ビートルズの魅力は、本当に深いらしい。

ア・ハード・デイズ・ナイトの最初の音は、いったい何のコードを使っているのだろう!

ミッシェルという曲の特に、ベースラインの進め方とか、普通ありえないコードの進め方だ。

ビートルズの曲の特徴は、最初の一音か、一節で、聞く人の心をぐっとつかみ、曲の途中で、ありえないコード進行をしたり、メロディと全く違ったベース進行している。

以前、「アビーロード」の中の曲で、「オーダーリング」のベースを練習したことがあるが、歌詞のメロディとは全く違ったベースのメロディを弾いていくのである。

私は、ポールマッカートニーは、精神分裂症か天才かのどちらかだと心から思った。
もちろん、天才でしょうけど・・・

歌詞は普通に歌いながら、曲の途中でありえないコード進行やベースラインを進めることで、人の心の中を掻き立てるのである。1960年代にビートルズのステージを見に行った女性たちの多くが、気も狂わんばかりにキャーキャー言って、失神したというのは、そういうことだったのか・・・と、今ではわかる。

だから、これからが本題だ。「ビートルズ的に生きてみないか」ということは、いったい何を意味するかだ・・・

ビートルズの曲の最初の一音、コード、一小節、これが、ぐっと人の心を掴むように、最初に発する言葉、第一印象がインパクトのあるものにすること・・・これがまず大事である。

初対面の人、仕事の面接、人前で話をするときなどが関係する。

そして、ビートルズは、普通にラブソングの歌詞を歌いながら、コード進行やベースラインで変わったやり方をしたように、自分が話すことや行動が普通に、ポーカーフェースでも、その中で自分独自の個性やこだわりを持っていれば良いのではないだろうか?自分の個性やこだわりが、チラッと見えればよいのである。

具体的にはどうかといえば、彼女を作るときなど、当てはめると良い。

「ビートルズ的に生きてみないか」・・・

2016年9月19日

リズムとコントロール

かつて、ヤンキーズのマー君は、星野監督にマー君に必要なのは、リズムとコントロールだ。そうすれば20勝以上稼げるぞ!と、言われたことがあります。実際、アドバイスを受けた翌年、24勝無敗を記録して、ヤンキーズへ行ったことは、ご存知でしょう。

 さてここで、質問です。これは、マー君だけに当てはまるアドバイスでしょうか?

 いいえ、実は、全ての人に当てはまるアドバイスなのです。

 自分の中で、仕事を組み立てているのならば、それがうまく運ぶように、リズム感を持って成し遂げていくことが必要です。そこに、コントロール=正確さですが、コントロールが加われば、ヒューマンエラーなど未然に防いで、良い結果を出すことができるのです。

 昨日、プロ野球の広島が巨人に勝って、セ・リーグを優勝した試合を見てました。そこで気づいたことは、広島は、リズムとコントリールを掴んで、自分たちの試合をしていました。しかし、逆に、巨人は、単純なエラーを何度が出して、試合のリズムを掴んでいませんでした。その結果が、6-4というスコアになったと私は見ています。

 特に、チームで仕事をすることには、リズムとコントロール(正確さ)を大切にして物事を成し遂げていきましょう。

2016年9月13日