先日、市川海老蔵の妻、小林麻央が乳がんで亡くなった。34歳の若さである。彼女が、この世を去る前に語ったのが、「愛してる」の言葉だった。
「愛してる」という言葉には、非常に力があるように思う。
たとえ仲違いしているカップルであっても、「愛してる」って言葉が言えたら、それまで高ぶっていた感情が収まってくる。たとえ、言葉の点で言い合っていた間柄であっても、互いに傷つけあったとしても、「愛してる」の言葉で、仲直りすることができる。
「愛してる」という言葉は、魔法の言葉である。
聖書の言葉:
(コリント第一13:4~8)引用
「愛は辛抱強く,また親切です。愛はねたまず,自慢せず,思い上がらず, みだりな振る舞いをせず,自分の利を求めず,刺激されてもいら立ちません。傷つけられてもそれを根に持たず, 不義を歓ばないで,真実なことと共に歓びます。 すべての事に耐え,すべての事を信じ,すべての事を希望し,すべての事を忍耐します。 愛は決して絶えません。」
このような愛を持てたら、素晴らしいと思う。
事業を経営していて、感じることが一つある。従業員が、「頑張ります、努力します」と、勢いよくいう人に限って、「やらない」と言うことである。
今までに、いろんな人を見てきたが、「頑張ります」「自分を変えます」という人で、その通りになってきた人を見たためしがない。
「みんなうそつきだ!」もう少し穏やかに言っても、「みんなほら吹きだ」と言うことになるのだ。だから、会社の中で、朝礼の際に、営業目標を言って、「頑張ります」「○○します」と、声を大きくして言ってる姿を見るたびに、茶番劇を見ているような感じになる。
昔、ドリフターズの「8時だよ、全員集合!」という茶番劇があった。それと、大して変わらないことを、堂々と会社の中でやっているのである。特に、営業の会社がそうである。たぶん、そういう人たちは、自分がマイナスの精神状態なのを、奮い立たせるために言っているのだろう。ただ、今は、21世紀である。20世紀の精神論でやっていく時代ではない。
では、どうすれば、「8時だよ、全員集合!」にならないで済むのか?
組織だった会社では、すでに行っているところもあるが、PDCAサイクルと言う、自己分析型のスケジュールの立て方がある。
P(プラン)、D(ドウ)、C(チエック)、A(アクション)の略である。
一週間のスケジュールの立て方であれば、Pは、月曜日に立てて、Dを火曜日~木曜日に行い、CとAを金曜日にすると決めているところもある。
弊社の企画営業部は、このPDCAサイクルを活用しており、一週間の計画、実行、見直しなどを徹底するように指示している。特に、レベルアップのために、水曜日には、CAP会議を開いている。それは、C(チエック)、A(アクション)をよくやって、次のP(プラン)を立てていくのである。こうしたことを繰り返して、今度は、一か月のPDCAを組み立てていく。それを年間通じてやっていくのである。
大リーグのイチローは、「自分が他の人と違う点があるとするならば、同じことを繰り返し行っていく能力だ」と、言ったことがあるそうだ。成果を出す人は、何か特別なことをする人ではない。一つのことでも、愚直なまでに、繰り返し繰り返しやっていくのである。
だから、今、あなたがやっている仕事でも、繰り返し繰り返し行って、PDCAに従って、その仕事の質をレベルアップするように努力すればよいだけである。
そのような仕事をする人は、大声を出したり、精神論だけで語っていく人ではない。口先だけの人ではなく、静かに物事を進める人だ・・・