横浜とナポリタン

横浜のホテルに泊まって、朝食を取ると気づかされることがある。それは、ナポリタンがおいしいことだ。絶妙にパスタとトマトソースが絡み合い、甘酸っぱく仕上がっており、玉ねぎとソーセージはアクセントを加え、見るからに食欲をそそるものとなっている。

ナポリタンどうして、こんなにおいしいのだろうと同じ会社のスタッフに聞いてみると、山下町にあるホテルニューグランドの第二代総料理長入江茂忠が戦後に考案したものであると言う。つまり、横浜がナポリタンの発祥地であるというのだ。

確かにおいしい。ナポリタンと言うと、弁当の片隅に付け足しのようにちょこんと乗っている者だと思い込んでいたが、ここでは、主役として通じるものなのだ。

実は、このナポリタン発祥の説は、数々あるそうな・・・しかし、要はおいしく食べることができれば、どこが発祥地でもよいと思う。

昼間なら、波止場の汽船のボーっという音を聞きながら、ナポリタンを食べるというのも楽しいだろうし、夜であれば、ジャズが流れる中で、食事をするのも乙なものだ・・・

横浜で、ナポリタン・・・いかがですか・・・

2017年5月24日

江戸の敵は長崎で…

江戸の敵は長崎で…という故事がある
この言葉は、以前受けた仕打ちを何かのことで立場が逆転し、敵を返すというような事で用いられる。

例えば、以前、しょっちゅう説教をされていた上司に対して、全体会議の時に、その上司のミスを指摘して恥をかかせることなどに用いられる。この故事の使い方は、人にうらみつらみが高じて、仕返しをするという意味ではないことは話しておこうと思う。

 人は、その人生の中で立場が変化することはよくあることだ。別の言葉としては「負うた子に教えられる。」とか、「老いては子に従え」という言葉なども、立場が逆転することの例えとして、心に記しておきたいところである。

つまり、こうしたことの大事さがわかる人になれば、自分が影響力のある立場にいても、ふんぞり返ったり、高慢となったりすることを避けられるはずである。

人は基本、謙虚でなければならない。どんなに大企業の社長であっても、どれほど豊かになったとしても、自分が偉い人間であるとか、特別な人間であるとか、自惚れたりしないことだ。

 人生の成功とは、その人の地位や名声、豊かさではないと思う。もちろん、そうしたものが伴っている場合は多くある。が、地位や名声、豊かさ以上に大切なことは、人間としての「あり方」だと思う。昔の人はよく言ったもので、「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」という格言を残している。日本人でなければわからない言葉かもしれないが、みずほの国に生まれた私たちは、常に謙虚であることが必要なのだ。

 4月11日、長崎で同業他社との総会が開かれた。この長崎に来た記念にこのコラムを記す。

2017年5月13日

簡単なことだけど

簡単なことだけど、どうして人はわからないんだろう・・・と、思う事があります。

それは、人から好かれたければ、人から好かれるようなことを話したり、行動すれば良い。人から嫌われたければ、嫌われるようなことを話したり、行動すればよいのです。ただ、それだけのことです。

それだけのことなんだけど、自分は、個性が強いからと言ったり、こだわりがあるからと言ったり、自分の性格にあわないからと言ったり・・・変にカッコつけたりする人がいるけれど、それって、カッコいいのかな?と、思うんですけど・・・

人から嫌われているのがわからないで、何かをしない理由をもっともらしく説明している人がいるけれど、一番、カッコ悪いんです。あなたが!

会社の中でも、そうしたことを変にこだわって話す人がいるんです。あなたの会社にはいないですか?

「私は、こだわりがあるんです。私には、私のやり方があるんです。変える必要はありません。」

そういっているあなた、しっかりと嫌われていますよ・・・

簡単なことだけど、どうしてわからないんだろうニャ?

不思議だニァ?

2017年5月6日

復興

僕らが目指す、その街は、一年前の傷跡がある。
鷲のつばさに乗って舞い降りた地から、
グリーンドラゴンロード※を通って、その街を目指す。
大きないかづちが二度も下ったその地は今、
復興に向かって急速に街のカラーを変えていく。

それまでグレーだったコンクリートは、
お城の石垣のように力強いコントラストをなしていく。
手が萎えた緑の木々は、再び、天に向かって伸びていく。
新しい息吹を得て・・・

人々は、その街を復興するために、力を合わせる。
寡黙な職人たちが、kumamoto のために、足並みをそろえる。
鳶、土工、鉄筋、大工、左官・・・

熊本城の天守閣は、誰が復興するのか?
その石垣は、誰が復興するのか?

全ての人々の目が、Kumamoto に向けられている。
全ての人々の手が、Kumamoto を支えている。

僕らは今、この街を創っていく・・・
そう、創っていくんだ・・・
力の及ぶ限り・・・

熊本城の叡智が明らかになるにつれ、
僕たちは畏怖の念を抱いてきた。

熊本の街は、誰が復興するのか?
そこに住む人々の絆は、誰が復興するのか?

僕たちだ・・・

(グリーンドラゴンロード※・・・第二空港線のこと)

2017年5月1日