選民意識のわな・・・

「あなたは、特別な人です。かみから選ばれたものです。」

このように言われると、あなたはどのように反応するだろうか?
実は、この言葉を用いて宗教活動を行っている団体をカルト教団と一般的に言われている。オーム真理教のみならず、多くの宗教で人が誘い込まれる場合、こうした言葉が使われる。しかし、客観的に見て欲しい。皮肉なことに、多くの特別な人と言われる場合、ごくごく普通の人にしか見えないのだ。

私もここ10年、一般的な末端の人達と接してきて気づいたことだが、末端の貧乏な人ほど、自分が特別な人であると信じていて、親からそのように特別な存在であるように言われている場合が多い。子供にキララ名をつけたり、自分の子の漢字を特別な読み方をさせようとする。そうした人ほど、社会の末端の人であり、貧乏から抜け出せないでいる。

実は、大企業は就職採用をする場合、キララ名がついている人を採用しないということはご存知だろうか?以前、経営コンサルの人が講演会で話していたのだが、キララ名をつけている親は、常識はずれなことが多く、子供のことで問題を起こしたり、何かとトラブルが多いそうである。それで、最初から大企業の人事担当者は、キララ名の人を採用しないということらしい。

へー、そうなのか?と、私はそのときはあまり深く考えていなかったが、最近感じることは、平凡で普通の人ほど、特別なことをしないとうまくいかないと思っているらしい。

しかし、本当に成功する人は、「素直な人」であり、特別なことはしない。うまく行く人は、オーソドックスなことを愚直なまでに繰り返し行っていくのである。自分が特別な存在だとは、全く思っていない。

実際、あなたの周りにいる成功している人に聞いてみるが良い。どうしたら、あなたみたいに成功できるのですか?と・・・

その人は、次のように言うだろう・・・

「自分より成功している人の言葉を聞いて、ただ、素直にそれを行っただけです。特別なことはしていません。運が良かっただけです。・・・」

そう、自分の考えに執着したり、頑固にならないで、「素直」に成功者の考え方ややり方を真似ただけである。・・・

2016年12月16日