ショパンの雨だれ

梅雨の末期になると、特に空梅雨が続いたあとに、集中豪雨が発生するものである。こんな時期は、うっとうしく思うものであるが、逆に、自分の気持ちを良い方向へもっていく手立てはある。

 例えば、紫陽花の花を鑑賞するとか、水彩画を描くということもできるだろう。他に、BGMとして、雨を題材にした曲を聴くことも良いことだ。特に、ショパンの「雨だれ」などいかがなものか?

前奏曲『雨だれ(Raindrop)』(雨だれの前奏曲/雨だれのプレリュード)は、ショパン「24の前奏曲(作品28)」の第15番目の曲。作曲当時20代後半頃のショパンは、恋人ジョルジュ・サンド(George Sand/1804-1876)とスペインのマジョルカ島(Mallorca)で静養中だった。ショパンがマジョルカ島に滞在していた頃はちょうど地中海性気候の雨の多い時期で、長く降り続く雨が前奏曲『雨だれ』の完成に影響を与えたとも言われている。

雨が降って、外に出ることができない日は、心静かに、日頃の自分を振り返ってみたり、これから行う計画を練ったりする良い時かも知れない。無理して、仕事を急いだりすると、事故にあったり、体調を壊しやすくなるので、十分注意が必要だ。

最近は、LINEなど、便利なものがあるので、自分の好きな友達とラインをしながら、家の中の片付けなどするのも良いかもしれない。

2017年7月9日