「縁」は、円を生み出す!

「縁」という言葉は、日本独自の言葉ではないらしい。先日、NHKでチェコの鉄道を利用した地域の人々とのふれあいの旅を放送していたが、その中で、義理の父親と幼い時からその娘がともに乗馬が大好きだったのが偶然ではなく、必然的に引き寄せられたかのようにして家族となっていたことが紹介された。

人との「縁」とは、不思議なもので、「縁」の深い人とは、何かのことで引き寄せられたり、偶然と思えることが重なって、家族になったりするものである。

興味深いことに、この「縁」という言葉、お金の「円」につながっているらしい。というのは、ある先生が私に話してくれた事だが、日本のお札には、人物が描かれているのだが、ただ一つだけ、描かれていないお札があるそうな・・・

読者は、なんだと思うだろうか?

実は、2000円札がそうである。沖縄サミットが開かれた西暦2000年に発行された現在使用できるお札である。表面には、沖縄の守礼門が描かれており、裏面には、紫式部の源氏物語絵巻の「鈴虫の巻」から取られている。右が光源氏、左は退位した冷泉帝です。冷泉帝は表向きは源氏の異母弟であるが、実は源氏と藤壺の宮が密通して出来た子となっている。

この2000円札、人気が薄く、今でも流通していることを知らない人も多いのではないだろうか?

福沢諭吉、樋口一葉、野口英世、が描かれている1万円札、5千円札、千円札は、表面に人物が描かれており、私たちも好んで使っているはずである。

お金に、人が関係していることは興味深いことである。

その先生は、次のようにも語っていた。
「人を嫌ってばかりいると、お金から好かれません。お金は、人との縁を大事にしている人のもとに集まってくるのです。」

確かにそのとおりである。事業をおこなっていても、人を大事にしないとお金は回ってこない。取引先とのご縁も大事にし、従業員を大事にしていかないと、事業はうまくいかないのだ。

「縁」は、円を生み出す!という言葉は、もっともなことで、これからも人を大事にして、事業をおこなっていきたいものである。

2017年1月4日