僕らが目指す、その街は、一年前の傷跡がある。
鷲のつばさに乗って舞い降りた地から、
グリーンドラゴンロード※を通って、その街を目指す。
大きないかづちが二度も下ったその地は今、
復興に向かって急速に街のカラーを変えていく。
それまでグレーだったコンクリートは、
お城の石垣のように力強いコントラストをなしていく。
手が萎えた緑の木々は、再び、天に向かって伸びていく。
新しい息吹を得て・・・
人々は、その街を復興するために、力を合わせる。
寡黙な職人たちが、kumamoto のために、足並みをそろえる。
鳶、土工、鉄筋、大工、左官・・・
熊本城の天守閣は、誰が復興するのか?
その石垣は、誰が復興するのか?
全ての人々の目が、Kumamoto に向けられている。
全ての人々の手が、Kumamoto を支えている。
僕らは今、この街を創っていく・・・
そう、創っていくんだ・・・
力の及ぶ限り・・・
熊本城の叡智が明らかになるにつれ、
僕たちは畏怖の念を抱いてきた。
熊本の街は、誰が復興するのか?
そこに住む人々の絆は、誰が復興するのか?
僕たちだ・・・
(グリーンドラゴンロード※・・・第二空港線のこと)