台風21号が過ぎ去った。かなり大きな台風で、日本列島がすっぽり入るくらいの影響力があった。首都圏の空の交通、地上の電車などは、23日現在、運転運航を見合わせたままだ。九州は、昨日で台風が過ぎ去った。『台風一過』である。
小学生のころ、なぜか『台風一家』と、思いこんでいた。台風が、たて続けに来ると、『台風一家』と言う風に、勝手に解釈していたのである。本当のことを知ったのは、高校生くらいだったと思う。
あなたも、こうした勘違いをしていたことがあるだろうか?
勘違いとは違うが、実は、私たちが普段、何気なく使っている漢字で、歴史的に意図的に変えられたもののある。例えば、戦前は、和多志(わたし)と言う言葉が、使われていたものであるが、現在は、私(わたし)と言う言葉が使われている。日本において、「わたし」と言う言葉は、個人主義的な意味合いではなく、調和的な意味合いが含まれていた。しかし、「私」と言う漢字があてられることにより、「ム」と言う虚無的な意味が含まれるようになったといわれている。
また、「愛」と言う言葉も、本来は、「天意」と書いて「あい」と読んだそうである。「天意」とは、己から他に与えるものであり、与えることが「あい」であった。しかし、「愛」と表現することによって、受け取ることであり、愛は他から奪い取るという観念を植え付けられたとも言われている。
このように、我々が何気なく使っている言葉でも、本来の意味から外れて使われているものがある。
今、我々日本人は、美しい日本語の本来の意味に目覚め、本当の自尊心を取り戻すべきではなかろうか?