今年の初めに会社の年間スケジュールを作成した。売上の目標を定めて、それぞれの部署で何を行うのか、明確にした。
会社の中長期計画の中での一環である。経営者は、10年先を見て計画を立てなければならないと言われているが、経済アナリストによると、2020年の東京オリンピックを境に日本の景気は、驚く程、底冷えになるらしい。そこで、単一の事業では、景気の波に影響されてしまうので、事業形態を工夫しなければならない。
そのあたりの事情もあって、1年ほど前から、建築本来の事業から全く別分野のIT事業を始めている。グーグルの事業である。このグーグル事業を皮切りにほかの事業へと展開し、最終的には、建築と重なってくる不動産事業へと進めていこうと考えている。
そのあたりの事業展開の話を、今年の初めに、社長訓示として社員に話した。ポカンとしている者もいたが、しっかり捉えている者もいた。十人十色で、人それぞれ受け取り方はあるだろう。
以前、ドラッカーの経営学の本の中で、全員一致になったらもう一度、審議するように促されていた。むしろ、反対意見がある中で多くの人の共感を得ながら進める方が賢明であることが記されている。そのほうが、うまくいかない時にも、対案が示されて、その対案によって物事のやり方に変更を加えることが可能だからである。
昨日、アメリカ大統領のトランプ氏が就任演説を行なっていた。トランプ氏については、アメリカが保護主義的な国になるとか、世界の国々について脅威となる。という意見を言う人が多くいる。
しかし、この機会に考えて欲しいことは、トランプ大統領の出現によって、アメリカ人が政治のことを真剣に考えるようになり、自分たちがどうあるべきか、国内のこと、世界のことをもう一度見直す機会になっているのである。
国にしても、会社にしても、基本的に同じではなかろうか・・・