ブラックボックスと言う言葉を聞いたことがあるだろうか?ブラックボックスとは、中身がわからなくても、その中にいろいろな仕組みがあることを指している。
一般消費者にとって、今日の工業製品の大半はブラックボックスだと言える。
例えばテレビ受像機を例にとると、一般消費者でテレビ受像機の動作原理を理解している人は限られている。さらに、たとえ部品が全て揃っていても、テレビの回路図を読んでテレビ受像機を組み立てられる人は、一般消費者の中では非常にまれな存在だと言える。しかしテレビのスイッチを入れて見たい番組にチャンネルを合わせることは幼児でもできる。つまり内容や仕組みを知らないで、その効果を利用しているので、これをブラックボックスという。(ウキペディア参照)
このことを適用してみよう。
例えば、周りの人が何を考えているかをどうすれば、理解することが出来るか?と言うことである。
会社の経営者としても、営業担当者としても、あるいは人事担当者であっても、相手の人間が何を考えているのか知ることはとても大切である。それによっては、対応の仕方が変わってくる。
では、どうすればよいのであろうか?
それは、「なにがしかの言葉」を投げかけてみることである。ブラックボックスの中身が生き物であれば、つついたりすると反応が出てくる。同じように、人間の場合、言葉でつついてみることである。特定の言葉に反応して、その人の本心が出てくるのである。そこを逃さないようにしたいものだ。
どの言葉に反応してくるかによって、その人のこだわりが見えてくる。そうすると、その人の思考の型がわかってくるので、それを分析すると、対応の仕方がわかってくるのである。こうしたことは、有能な営業の人はすでに行っているだろう。
ブラックボックスの開け方は、各人の能力に委ねられるのかもしれないが、それを開けることによって、より良い人間関係がもたらされるのである。