横浜のホテルに泊まって、朝食を取ると気づかされることがある。それは、ナポリタンがおいしいことだ。絶妙にパスタとトマトソースが絡み合い、甘酸っぱく仕上がっており、玉ねぎとソーセージはアクセントを加え、見るからに食欲をそそるものとなっている。
どうして、こんなにおいしいのだろうと同じ会社のスタッフに聞いてみると、山下町にあるホテルニューグランドの第二代総料理長入江茂忠が戦後に考案したものであると言う。つまり、横浜がナポリタンの発祥地であるというのだ。
確かにおいしい。ナポリタンと言うと、弁当の片隅に付け足しのようにちょこんと乗っている者だと思い込んでいたが、ここでは、主役として通じるものなのだ。
実は、このナポリタン発祥の説は、数々あるそうな・・・しかし、要はおいしく食べることができれば、どこが発祥地でもよいと思う。
昼間なら、波止場の汽船のボーっという音を聞きながら、ナポリタンを食べるというのも楽しいだろうし、夜であれば、ジャズが流れる中で、食事をするのも乙なものだ・・・
横浜で、ナポリタン・・・いかがですか・・・