毎年、12月になると「師走」と呼ばれる時期に入る。
「師走」とは、師が走る季節だからということなのだが、この「師」が誰なのかによってまたいくつかの説に別れる。
・師=御師
・師=お坊さん
・師=先生
いずれにしても、役職のある人はこの12月の時期、忙しいようである。そして、決まったように、この時期、人々が口にするのは、次のような言葉である。
「いやぁ~、1年が経つのが早い、早い。もう12月なんですね。今年正月が来て、今年の目標を立てて、ついこの間まで暑い、暑いと言っていたんですが・・・」
決まり切ったように話が出る。しかし、考えて頂きたい・・・
「去年の今頃、あなたは、同じようなことを言っていませんでしたか?」
実は、毎年同じことを繰り返しているのである。と言うことは、一年は本当に短いものだと感じる必要がある。だからこそ、やるべきことはやらないといけないし、すべきことはしなければならない。先延ばししてはいけないのだ。
人は老人になったら、ゆったりした動きをする。そして、大事なことを先延ばしにしてしまう。しかし、自分の寿命は確実に短くなっているのに・・・ゆったりしているのだ・・・
いつまでも若くありたいならば、動きが緩慢であってはいけない。しかし、師走の時期のように、あわただしく感じるときは、あわてて交通事故などに遭わないようにしたいものである。事実、今朝、マイカーで出勤途中、目の前で軽自動車と原付自動車が正面衝突をしていた。
これは、「慌ててはならない。注意して運転しなさい」という、ご先祖様からの警告かもしれないと思った。
自分の周りで起きることを注意深く観察して、警告のサインが出ている時がある。それをしっかりとキャッチし、謙虚な姿勢で日々を過ごしていきたいものである。