よく、雑談とムダ話を一緒にする人がいる。雑談が必要ないと思っているのだろう。しかしながら、雑談から思わぬ大きな商談につながったり、びっくりするような人とのつながりに結びついたりすることがある。これは、事業を経営している人ならわかることだろうが、まじめまじめに物事を考えていては、決して理解できないことである。
ある人が次のように語っていた。
三流は、出会った瞬間に悪印象を与える。
二流は、記憶や印象に残らない。
一流は、最初の一分間で、「忘れられない人」になる。
なるほど、なるほど・・・
まじめそうに見える人が、実は、軽い人であったり、軽そうに見える人が、実はまじめであったりする。悪いギャップ、良いギャップ、それぞれあるものだが、最初よりも後からの評価が上がるほうが絶対いい!
人を引き寄せる話が出来るかどうかが、雑談の時に大切なことだ。ムダ話は、決して人を引き寄せるものではない。しかし、人を引き寄せて、その人が魅力ある人に映るなら、雑談は成功しているといえる。
「オノマトペ」と言う言葉は、聞きなれない言葉である。この言葉は、フランス語で、音や感情の様子を表す擬声語のことだそうだ。「ギャー」とか「わー」とか、「ザー」とか、その時の様子を伝える言葉だ。こうした擬声語を使うことも人を引き付ける話をする技術だと言われている。よく、芸能人が行っている話し方だ。
また、言葉を長文にするのではなく、短文に区切って話をした方が、相手に伝わることも覚えておきたいことだ。難しいことを長々と話されては、たまったものではない。しかし、難しいことも、短文に区切って話されると、受け入れやすいものになるのだ。
こうしたことを心がけながら、雑談をすると、とても楽しい雰囲気になり、あなたの魅力が引き立ってくるのである。
会議の最初の部分とか、司会者は、上手に雑談を取り入れることによって、会議が堅苦しくない、リラックスした雰囲気で始められることだろう。また、会議の休憩時間などに、リラックスして雑談することによって、参加者が居眠りなどをしないで済むだろう・・・