反対意見には対案を示す!

昔、「なんでも反対、社会党」と言う、皮肉めいた言葉があった。当時、自由民主党に対して、野党の筆頭にいたのが、社会党と言う党であった。(今は、もうこの党はない)この社会党は、なんでも反対する党であった。

会議が始まると、いつも反対する人がいるだろうか?では、その人は、反対すると同時に、「対案」を持っていなければならない。これは、政治の世界では当然のことであり、この「対案」を持っていないで、反対ばかりしていると、それを見ている人たちから総スカンを食らうのである。

現在、日本国において、自由民主党ばかり巨大になって、野党の勢力が小さくなってしまっている。これは、なぜだろうか?それは、反対をするばかりで、対案を持っていないで議論を続けた結果である・・・と言う見方もできるのではないだろうか?

どうせ、野党が政権を取ったところで、自民党以下の決定や行動しかできない。と、多くの国民は思ってしまっている。実際、村山政権の時の社会党、鳩山、菅内閣の時の民主党などの政策決定、国家的災難と言う緊急事態に対する対応などを見ていると、やはり、自民党しかないのかな?と思ってしまうのは、議会制民主主義の国家として、レベルが低いような気がする。

では、会社の中や、様々な機会に会議を行う場合、こうした教訓は、どのように生かすことができるのだろうか?

やはり、「反対の意見を持つ場合、「対案」をしっかり持った上で、議論に加わらなければならない。」ということである。様々な見地から物事を考え、一つのことを検討する必要がある。

そして、議論が十分に検討されたなら、最終的に決定したことについて、反対した側も協力する立場をとっていかなければならない。もしその最終的な決定が間違っていることに気づいたなら、「対案」として出していたことを見直し調整して、そちらの案で物事を進めていくことも良いだろう。

このようにして、会社や様々な機会に、会議を生きたものにしていくことができるのだ。

2018年2月17日