WHYから始める!とは?

以前、WHY(ホワイ)から始める!について、簡単に触れたことがある。今回は、もっと詳しく紹介しようと思う。サイモン・シネックが述べていることである。

人の心を動かす話をするのには、まず、相手の心をとらえるために、自分が「なぜ」そのことをするのか?自分が「なぜ」それを捉えたのか?理由を述べることから始まる。その話に多く人が共感できるなら、話は伝わっていく。しかしながら、その理由が、下衆(ゲス)な話であったり、動機レベルが低いところにあるならば、人々の共感を得ることが出来ない。

例えばこうである。

① 弊社は、世の中の人々の生活を豊かにするために、様々な研究をしてきました。今回、生活が便利になるサービスを提供できるように、それを、美しいパンフレットを用いて、皆さんに提供できます。そのサービスとは、これです。・・・

② 弊社は、取締役が豊かになって金持ちになり、プールや高級車を持てるような生活が出来るようにするために、サービスを提供してきました。新しいサービスもその目的のためです。そのサービスとは、これです。・・・

前者①は、もっともな話だが、後者②は、最悪である。人々は、利己的な理由を持つ人間のために心が動かされることはない。人は利己的な部分があるのは、致し方がないが、それ以上に、世のため、人のために、心を尽くす人に魅かれるのである。自分の行うことが、世の中を良くすること、人々を笑顔にすることを心がけるのである。

サイモン・シネックは、ユーチューブの動画の中で、キング牧師が語っていたことを次のように取り上げている。

「私は信じる。私は信じる。・・・自分たちの子らが白人、黒人という肌の色の違いを乗り越えて、仲良く遊んでいる姿を・・・私は信じる。私は信じる。人々が平和で幸せに暮らしている姿を・・・私は信じる。私は信じる・・・」

このように繰り返しているのである。人々の持つ「美しい心」に訴えなければ、人は動かない。しかも、あなたが純粋な気持ちを持っていなければならないのだ。あなたは利己的でなく、本当に、人を幸せにしよう、本当に、みんなが笑顔で生活できるようになりたい!と言う強い願望が必要である。

その志が、どこにあるか、どれほど大きいかで、人の器は決まってくるような気がする。

理由が、きちんと伝わったなら、次は、方法である。(HOW)

そして、最後に具体的に出来たサービスは、これです!(WHAT)と、続くのである。

いずれにしても、最初が肝心である。人の心を動かす話をするのには、まず、相手の心をとらえるために、自分が「なぜ」そのことをするのか?自分が「なぜ」それを捉えたのか?理由を述べることから始まる。多く人が共感できるなら、話は伝わっていくのだ。

2018年3月8日