物事には、始まりがあって終わりがある。このことを聞くと、普通の人はそれだけで終わるのかもしれない。しかし、このことを単なる事実としてだけでなく、いろいろな状況に当てはめて、方程式を組み立ててみようと思う。
まず、スタートから考えよう。
自分を変えようと思うならば、自分がどんな人間であるかを知らなければならない。
子どもは自分がどんな人間か知らない場合が多い。しかし、大人になれば、自分で自分のことを評価するのと他の人が自分を評価するのとでは、ずいぶん違っていることに気づくことがある。
心理学でジョハリの窓というものがある。自己には「公開されている自己」(open self) と「隠されている自己」(hidden self) があると共に、「自分は知らないが他人は知っている自己」(blind self) や「誰にも知られていない自己」(unknown self) もあると考えられる。
これらを障子の格子のように図解し、格子をその四角の枠に固定されていないものとして、格子のみ移動しながら考えると、誰にも知られていない自己が小さくなれば、それはフィードバックされているという事であるし、公開された自己が大きくなれば、それは自己開示が進んでいるととる事が出来るだろう。(ウキペディア引用)
と、なっている。
要は、自分を知ることから始まるのである。
次に必要なことは、なりたい自分、こうありたい自分について描くのである。これがゴールにあたる。目的である。なりたい自分、こうありたい自分については、画像のように描くことが大切である。できれば、動画であることをお勧めする。このなりたい自分、なっている自分をどれだけ描くかによって、それが実現できるように人間の潜在意識は働いていくのである。そう、思考は現実化するのだ。
この目的が明らかになれば、スタートとゴールがはっきりしてくる。さて、今度は何が必要だろうか?それは、目標設定である。各段階の目標を設定して、なりたい自分のあるべき姿を明らかにしていくことである。
目標はどのように達成していくのだろうか。よく営業会議で話されるのに、戦略会議というものがある。しかし、戦術会議というものはあまり聞いたことがない。では、戦略と戦術、どう違うのだろうか?
戦略とは、一般的には特定の目的を達成するために、長期的視野と複合思考で力や資源を総合的に運用する技術・科学であると、されている。一方、戦術とは、作戦・戦闘において任務達成のために部隊・物資を効果的に配置・移動して戦闘力を運用する術である。そこから派生して、言葉としては競技や経済・経営、討論・交渉などの競争における戦い方をも意味するようになる・・・となっている。
目標を設定することによって、この戦略と戦術が必要になってくる。
戦略は、関係する全員のゴールに向かう方向性を一致させるために必要なことであるが、戦術は、チームや個人の経験差、技術の差によって違ってくるのである。
よって、何かを行う場合、全員が同じ目的を持っているのであれば、次のように物事を進めることをお勧めしたい。
① スタート時点を確認する。現状、現実は、どうなっているのだろうか?
② ゴールを設定する。個人として、あるいはチームとしてなりたい状態はどんなものであるか?
③ そのための手段は何か?その手段を使っていくときに必要な戦略、戦術は何か?
この①②③を順番にやっていくことが、方程式である。
この方程式は、いろいろな状況に当てはめることが出来る。そして、会議において、会議の流れとして、一つの問題解決のやり方にすることをお勧めしたい。