左官のページ!

左官工法については大変奥が深いのですが、簡単に言うと鏝(こて)で材料を塗り付けて仕上げる工法です。工法・材料別に@漆喰壁、A珪藻土壁、Bじゅらく壁、C土壁、D人造石仕上げ、E石膏プラスターの6種類について説明します。

漆 喰 壁 珪藻土壁 じゅらく壁
土   壁 人造石仕上げ 石膏プラスター

1、漆喰壁(しっくいかべ)
《特色
古くから、日本では建物の壁に土壁と漆喰という組み合わせが多く用いられてきました。その理由として、見るほどに味わいのある肌合いがあり住む人の気持ちが落ち着くことの他に、耐火性、耐久性に優れ、特に吸放湿性に優れている点です。湿度を調節し室内に湿気を溜め込まないので、必要以上に防カビ剤や防ダニ剤を用いずに済み、また、原材料は天然素材を使用するので、室内環境汚染の原因となる有害科学物質を発生させない人に優しい壁材です。なお、廃棄しても天然素材なので自然に還り、地球環境を汚染しません。
《主要材料
消石灰又は貝灰  ・ぎんなん藻、つのまた(角又)などの海藻糊(ふのり)
植物繊維     ・川砂
《仕上げの種類》
漆喰パラリ仕上げ     ・漆喰引摺り仕上げ  ・ナマコ壁
・土佐漆喰押さえ仕上げ   ・色漆喰仕上げ    ・瓦漆喰仕上げ


2、珪藻土塗り(けいそうどぬり)
《特色
今、人に優しい壁材として最も注目されている天然素材『珪藻土』を主成分とし、炭素繊維を補強材として近年開発された新しい壁材です。『珪藻土』が持つ機能としては、吸放出性能で室内の有害科学物質や臭い等を浄化したり、室内の保温、断熱、防露、調湿、防音、防火等の効果に優れています。現代の住宅は、アルミサッシ等により気密性が高く、換気がされ難くなってきました。そのような中で『珪藻土』の持つ性能は、快適な居住空間を作り出すことができます。
《主要材料
珪藻土、砂、硅砂、炭素繊維
セメント、石灰
《仕上げの種類》
  【外装仕上げ】
擬石調仕上げ ・砂岩状仕上げ ・地層仕上げ ・木肌仕上げ
  【内装仕上げ】
 ・撫切り仕上げ ・漆喰調仕上げ ・土壁風仕上げ(藁すさ入り)


3、じゅらく壁
《特色
じゅらく壁は、化粧用上塗り材で、有機質または無機質の繊維材料、色土、パーライト等を主原料に混和材および糊材を混ぜたものである。また室内の保温、断熱、防露、調湿、防音、防火等の効果に優れています。おおよそであるが昭和50年頃から硅砂、木粉等を主原料にしたじゅらく調壁(通称じゅらく壁)が各メーカーから市販され、現在にいたっている。なお、じゅらく壁の名称は京都の今の上京区あたりにあったとされる聚楽第跡地から採取される上質の上塗り土、聚楽土に由来している。
《主要材料
色土  ・硅砂  ・木粉  ・ぎんなん藻  ・植物繊維  
《仕上げの種類》
水捏ねじゅらく  錆入りじゅらく  糊捏ねじゅらく  すさ入りじゅらく  砂じゅらく


4、土壁
《特色
太古の時代より、使われてきた伝統的な壁材で、高温多湿の日本の気候に適した壁です。近年になって、健康やリサイクルに適した環境共生型の素材として再評価され始めています。意匠的にも存在感のある建物を作り出すことが出来るため、最近では、木造建築ばかりではなく、鉄骨造、鉄筋コンクリート造にも使われてきています。また、土の持つ暖かみが好まれそのままの仕上げを施すこともあります。
《主要材料
中塗り土又は聚楽土   ・ぎんなん、つのまた(角又)などの海藻糊(ふのり)
モミすさ、みじんすさ  ・川砂


5、人造石仕上げ(じんぞうせきしあげ)
《特色
表面仕上げ層に種石を混入したモルタルを上塗りし、それを研ぎ出し又は洗い出し或いは粗面仕上げにより、天然石のような豊かな表情を作り出す工法です。混入する種石の種類や粒度によって様々な表情を作り出すことができ、独特の品格や存在感が得られます。
《主要材料
普通ポルトランドセメント又は白セメント
各種砕石又は各種玉砂利  ・顔料  ・消石灰又は石粉(洗い出しの場合使用)
《仕上げの種類》
人造石洗い出し仕上げ
人造石研ぎ出し仕上げ(種石:3〜10o)
人造現場テラゾー仕上げ(種石:15o以上)
人造石掻き落し仕上げ
人造石小叩き仕上げ

6、石膏プラスター(せっこうプラスター)
《特色
純白で平滑な仕上がり面を比較的容易に得ることができ、しかも成形の自由度と作業性に優れているため、多彩な表現パターンが可能です。石膏プラスターは乾燥に伴う収縮がほとんどないため、仕上がり面に亀裂が生じにくいという利点があります。
《主要材料
・石膏プラスター  ・焼石膏
《仕上げの種類》
石膏プラスター押さえ仕上げ
石膏プラスター成形置き引き仕上げ
石膏プラスター成形現場引き仕上げ
石膏プラスター彫刻

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