目標と目的と手段・・・混合しない!

よく日本人は、目的と手段をごっちゃにすると言われるのを聴いたことがないだろうか?目的と目標と手段と言う言葉は、辞書で調べるとその違いは簡単にわかります。しかしながら、日常の生活の中で、これらがあいまいになったり勘違いしたりして、生活上の様々な問題に陥っている人たちがいます。まずは、目的と目標と手段の違いについておさらいしましょう。

目的・・・物事の最終ゴール。この目的のために人は物事を行っていくのである。自分は、なぜ、そのことを行うのか?WHY(ホワイ)の部分である。一番大切な部分だ。
目標・・・目的に達するためのそれぞれの段階の里程標。数値目標と言う言葉があるが、物事全体の何パーセント出来たか?など、数字で見ることが出来る指標と言える。
手段・・・物事のやりかた。方法。金鉱脈を探り当てるのに、昔の人はスコップとつるはしを必要としただろう。そのスコップやつるはしにあたるものが手段である。

上記のような指針はすぐに理解できる。しかしながら、実生活においてなぜか、目的や手段がごっちゃになっている人が多いのである。そして、それらの人は、生活上のいろいろなトラブルに巻き込まれて、四苦八苦している場合が多い。具体的には、次のような場合である。

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・「家族が幸せになりたい」と思いながら、お金を稼ぐことがあまりにも頭の中を支配して、お金を稼ぐこと自体が目的になっている人がいる。
・素敵な異性に巡り合いたい思いながらも、異性との遊び自体が目的になってしまい、だらしない生き方をしている。
・仕事で成果を出したいと思いながらも、結果を出せずに、ただただ忙しいばかりの自分に満足している。
・人の成長を願う気持ちが強く、人に忠告したり、教えたりすることばかりで、人のアラを探し出すことが習慣になってしまっている自分がいる。
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いかがでしょうか?なりたい自分になっているでしょうか?目的と手段を間違うと、ボタンの掛け違いをしたシャツを着ているかのように、変な外観になってしまうのです。

特に、お金は、人が幸福になるのに必要な手段なのに、お金を稼ぐことを目的としている人があまりにも多いので、生活がぎこちなくなるのです。このことだけは、しっかりと覚えておきましょう。

2018年2月9日