時代の風に乗る

今の時代は、風の時代だと呼ばれている。聞いたことがある人もいるだろうが、この「風の時代」という言葉について、ひも解いてみたいと思う。実はこの言葉、占星術から来ていて、時代を200年ごとに特定の星座が人間社会に影響を及ぼす、という考えである。

2020年12月22日から、今は、風の時代に入っているという。それまでの200年は、「土の時代」であった。星座で言うと、おとめ座、やぎ座、おうし座の時代だった。土の時代の特徴は、物質、金銭に価値があり、この世の成功は、お金持ち、物質をたくさん持った人達だった。200年前の世の中は、産業革命から始まって、人々は、豊かさがステータスな世の中になってきたのである。

しかし、「風の時代」は、目に見えないものに価値が移っていく。情報や、コミニュケーション、スピリチュアル、波動、といったことに価値観が移っていく。これは、いったい何を意味するのだろうか?星座で言うと、みずがめ座、ふたご座、てんびん座の影響する時代であると言われている。

例えば、物事を始めるにあたって、情報は非常に大切のものだ。人は情報に基づいて行動するが、どんな情報を取り入れるかによって結果が変わってくる。誰かが、
「農業は良いよ。今からの時代に合っているよ、それも、無農薬でやらなくちゃ。」と、言ったとする。
確かに、それが正論である。しかし、現実に農業をやったことがある人なら分かると思うが、無農薬でやると、他の畑や田んぼから害虫がたくさんやってくるのである。それに対応するためには、たくさんの農地を借りて作物を栽培することは難しい。周りの農地は、化学農薬がたくさん使われており、そこから害虫がやってくるのである。また、流通のルートでJAを利用するとすれば、どんなに品質の良い無農薬の野菜を作ったとしても、他の農家の金額と同じになってしまう。生産性が上がらないのだ。また、農業を始めるのには、少なくとも、3千万~4千万円は、かかる。

こうした情報まで分かったうえで、農業を始めなくてはならない。一般のマスコミで言っていることに影響されていてはならない。

情報だけ取り上げてみても、正確な情報がいかに必要であるかが、わかるであろう。コミニュケーション、スピリチュアル、波動、といったことについては、また、別な機会に取り上げていきたいと思う。

いずれにしても、今は、「風の時代」である。価値観が変わってきている。そのことを踏まえて、これからの人生を作っていくことが必要であろう。

2023年6月26日

ボーイズビーアンビシャスとムーンショット目標

「少年よ、大志を抱け」という言葉は、たいていの人が聞いたことがある。
札幌農学校1期生との別れの際にクラーク博士が発した言葉とされていて、実は続きがあり Boys, be ambitious like this old man. 「少年よ、大志を抱け、この老いぼれ(=クラーク博士)のように」だったと言われている。

この時のクラーク博士の年齢は、50歳であったと言われているから、年齢を取ったとしても決して志(夢)を忘れてはならないということである。

最近では若い人が夢を持つことが難しいともいわれているが、夢を持つことが出来るかどうかは、外的な要因に影響されるかどうかではないような気がする。若い人でもしっかり志を持っている人もおり、ない人もいる。

これからの将来を考えた時に、参考にできる指針がある。それは、政府の内閣府がホームページで出している2050年までに日本人がどんな生活をしているのかという、目標が示されている。それは、ムーンショット目標と呼ばれている。

【ムーンショット目標】
2050年までに、複数の人が遠隔操作する多数のアバターとロボットを組み合わせることによって、大規模で複雑なタスクを実行するための技術を開発し、その運用等に必要な基盤を構築する。
2030年までに、1つのタスクに対して、1人で10体以上のアバターを、アバター1体の場合と同等の速度、精度で操作できる技術を開発し、その運用等に必要な基盤を構築する。
2050年までに、望む人は誰でも身体的能力、認知能力及び知覚能力をトップレベルまで拡張できる技術を開発し、社会通念を踏まえた新しい生活様式を普及させる。
2030年までに、望む人は誰でも特定のタスクに対して、身体的能力、認知能力及び知覚能力を強化できる技術を開発し、社会通念を踏まえた新しい生活様式を提案する。

こうしたことがマジで取りざたされているのである。私たちは将来を見据えて、自分の志(夢)を描いて、進んでいく必要があるだろう。

2023年4月17日

お陰様で・・・

インターネットを調べると、「おかげさまで」という言葉は、漢字では「お陰様で」と書きます。神仏の見えない助け・加護を意味する「御陰(おかげ)」に、「さま」を加えて丁寧に言い表したものが語源となっています。

今回、皆さまに伝えたいのは、「お陰様で」という言葉を、ビジネス用語としてではなく、もっと、人が「徳積み」をする、という観点から話していきたいと思います。

人は、人生の中で、「徳積み」をするということが必要だと言われています。その「徳積み」をすることによって、自分の身ならず、自分の子孫や周りの人たちに良い影響をもたらすと言われています。

「徳積み」について、少し話しましょう。徳は、「陽徳」と「陰徳」と二つあります。「陽徳」とは、表立った善行を行うことを言います。人から称賛され、ありがとうと言われることをたくさん行うことです。一方、「陰徳」とは、人知れず善行を行っていて、人から称賛されずとも気にしないでよいことを進めることです。

実は、「陽徳」と「陰徳」どちらが価値があるかというと、「陰徳」なんですね。「陽徳」は、人々から称賛されることによって、もう報いを受けています。しかし、「陰徳」は、誰からも称賛されません。しかし、神は見ているんですね。神様のように霊格が高くはなくても、人格者である経営者の方たちは、その人が知らない所で努力していることなど、見ている場合があります。

「陰徳」の価値が分かる人であれば、他の人たちから、陰ながらに支援してくれたり、励ましてくれたりする人がいるときに、ありがとうの言葉を、「お陰様で」と言う言葉で表すようです。

私たちは、人が見ていようと、いなくても良いことを行える人に、なって行きましょう。

2023年3月31日

創業者との別れ

先月、1月26日、株式会社オオタの創業者がなくなった。
満90歳の大往生である。眠るようにして息を引き取っていた。

その後、通夜、告別式、出棺と一連の流れを㈱オオタの人たちが協力してくださり、誠にありがとうございました。

遺族を代表して、感謝を申し上げます。

2023年2月8日

お疲れさまとご苦労様の使い分け

12月は師走と呼ばれ、何かとあわただしい時期である。こんな時に、仕事の労をねぎらって、言葉をかける。

お疲れさま。ご苦労様。

さて、これらの言葉は、どんな風に使い分けるのだろうか。一般的には、「ご苦労様です」というのは、上司が部下に対して使う言葉である。誰に対しても使う言葉は、「お疲れ様」という言葉です。仕事終わりにかける言葉としては、「お疲れ様」というのは、さわやかな印象を覚える。

私が20歳前後でアルバイトをやったときに、仕事終わりに職場の人がお疲れ様という言葉をかけてくれた。その時の印象はさわやかなものだったことを覚えている。学生の時は、あまり使ったことがなかったので、新鮮に感じたのだろうか。

㈱オオタの訓練生も、高校から入社して8か月になるが、もうそうした職場環境になじんでいるだろうか。職場には、学生時代とは違ったルールや習慣がある。職場環境になじんで、仕事を進んで行うときに、能力は発揮され、喜びのある毎日を過ごすことになる、ということを自分で経験してほしいものだ。

2022年12月10日

夢をあきらめないで!

果たして、自分が行っている仕事の中で、夢をあきらめないで追い続けている人がどれほどいるだろうか?

先日、陸上自衛隊の中でセクハラにあって、上長の人が公の場で謝罪している場面が報道された。セクハラにあった女子自衛官は、涙ながらに話していた。
「夢を持って、陸上自衛官になったのに、どうしてこんなことをされるのか。直接、私にセクハラをした人たちが私に謝ってほしい」と・・・

男子であろうと、女子であろうと、職場に入ってくる人たちがいる。その人たちの夢を実現できるようにサポートすることが、組織の役割だと思う。

小さな夢かもしれない。人に話すほどの夢ではないかもしれない。でも人は、何らかの夢を持って行動する時に、大きな力を生み出すものである。

株式会社オオタには、技能五輪を目指す年若い女子がいる。11月に千葉県で開かれる全国大会に参加する。いろんな技術職には、それぞれの技能五輪大会が開かれている。左官の場合もそれにもれず、全国大会が開かれる。今、一生懸命、課題の壁を練習している。

そうした技能五輪で、入賞を果たすことを目標に毎日、課題の壁を塗っている。はたから見ていて、やはり応援したくなってくる。

夢を持って頑張っている人には、必ず、応援をしてくれる人が現れる。一方、夢を持たないで動いている人には、誰も協力してはくれない。

さて、あなたは、どちらの方か?

夢をあきらめないで・・・

2022年10月12日

二つの局面から物事を考察する

私が若いころに年長の方から教えていただいたことに次のようなことがある。

物事を決定するために二つの両局面から物事を考えるように!ということだ。

物事を判断する時に、一方方向だけで見ていては、物事の全体が見えない。

例えば、格言を引用して考えてみよう。

「君子危うきに近寄らず」ということががあれば、逆に「虎穴に入らずんば虎児を得ず」という言葉がある。

何か新しい取り組みをする時に、慎重に物事を進めることもあれば、積極的に物事を進めるときがある。

会社の経営については、物事を慎重にするか、積極的にするかは、その時の状況によって、異なってくるだろう。また、会社の社員であれば、物事の決定がどのような結果を生むかは、よく考えて、行動しなければならない。

台風14号が去って、めっきり秋めいてきた。

秋と言えば、「秋風が吹く」という言葉もあるし、「秋は実りの季節」という言葉もある。

良い結果を生み出そうとするのであれば、その時、その時の賢明な判断の積み重ねであるように思う。

シアーズホームも㈱シアーズホームグループHDが、持ち株会社として誕生した。その下で、15の会社が傘下に入るようになった。㈱オオタもそのうちの一つである。

今後、㈱オオタも、収穫の秋、実りの秋に入って行きたいものだ。

2022年9月22日

湿式工法と日本の風土

 ㈱オオタのホームページで紹介しているように、湿式工法(しっしきこうほう) は、現場で水を混ぜながらつくった、モルタルや土壁などの材料を使う方法のことです。最近では、薄塗工法というものも多くなりましたが、左官の基本はモルタルや土壁などの材料を使う方法です。

一方、乾式工法(かんしきこうほう) は、工場で生産されたパネルや合板などを現場で取り付ける工法で、養生期間の必要が無いので、天候に左右されることなく工期を短縮できます。外壁仕上げでは、工場生産のパネルを現場で取り付けるサイディングが代表例です。

 このように、左官の工法は、日本の風土、季節や気候に非常に敏感であるということです。乾式工法で作業する業種は、天気にはそれほど影響されませんが、左官は非常に影響されやすいのです。左官の職人になるということは、日本の風土になじんだ地元密着の人になるということとも言えます。

 特に、漆喰塗工事などというのは、気候に左右され、雨が続いた時には仕上がりに時間がかかるために、職人の経験が判断の材料になっていくのです。ちなみに、一般社団法人 日本左官業組合連合会のホームページに、漆喰についての利点が載せられていますので、ご参照願います。

2022年6月21日

「梅雨」という言葉には・・・

「梅雨」に「梅」の漢字が使われた由来は、中国にあるといわれています。中国の揚子江周辺では梅の実が熟す頃が雨期にあたり、そのことから「梅」の字を使うようになったとされているのです。

 ただ、中国から伝わったときは「梅雨(つゆ)」ではなく、「梅雨(ばいう)」として伝わったそうです。

 雨によって黴(かび)が生えやすくなることがあげられます。そこから「黴雨(ばいう)」という言葉が生まれたというもの。ただ、語感が良くないので「黴」の字ではなく「梅」という字になったということです。 

 まずひとつめが、「露(つゆ)」から派生した「梅雨(つゆ)」という説です。 6月~7月にかけては雨がたくさん降ります。すると木々に露がつくことから「梅雨(つゆ)」というようになった、という説があります。

 ふたつめは、熟した梅の実が潰れることから「潰ゆ(つゆ)」という説です。
梅の実の成長には雨の存在が欠かせません。6月の初旬はまだ実が硬くても、下旬には収穫を終えることがほとんどです。そのため、熟して潰れる時期でもあることから「潰ゆ(つゆ)」が「梅雨(つゆ)」になったという説があります。

「梅雨」のイメージにはどんなものがありますか?

 シトシトと降り続く雨でしょうか。もしくは勢いよく降る雨でしょうか。
実は、これは東日本と西日本でイメージが変わってきます。東日本では梅雨はシトシトと弱い雨が降ったり止んだりを繰り返しますが、西日本では勢いよくザーザーと雨が降り続けます。

 この梅雨の時期は、体調管理をよくしなければなりません。食べ物が知らないうちに腐ったりカビが生えたりします。梅雨は気圧が下がって湿度が上昇し、雨による冷えや蒸し暑さなどで寒暖差も大きくなるため、頭痛やだるさ、むくみや食欲不振、関節痛といった体調不良が現れやすくなります。これは体内の自律神経のバランスが崩れることによるもので、正式な診断名ではありませんが、俗に「気象病」と呼ばれるものの一種です。
自律神経は、活動をつかさどる交感神経と、休息をつかさどる副交感神経からできています。日中は交感神経が優勢に、夜間は副交感神経が優勢になっていると、1日の生活リズムに合っていてバランスが良いとされます。

 いずれにしても、梅雨の時期、健康を管理しつつ、良い仕事を果たすことを心がけていきましょう。

2022年6月19日

コミュニケーションツール

 コミュニケーションの取り方については、いろいろな方が論じているが、今回は、コミュニケーションの取り方について書いてみたいと思う。最近の世の中のコミュニケーションツールは、昔と随分変わってきたと思う。というのは、インターネットが普及し、多くの人は、スマートフォンを使ってコミュニケーションを取る。

 ここで、昔のコミュニケーションは、どのようにとっていたかを列挙してみたいと思う。

 かなり昔から言えば、ベルが電話を発明してから、ラジオが普及し、テレビが家庭に広がっていった。1970年代までは、そうだった。それまでの時代は、どちらかというと、通信というより、放送という概念が強かった。ちなみに、一方通行なのが放送であり、相互通行が通信であると捉えて間違いはない。

 一般家庭もそれに倣って、威厳のある父親がいれば、父親の言うことが、一方方向だったような気がする。そうした時代から、大きく変化するきっかけになったのが、インターネットである。インターネットは、1960年代から始まっているが、最初は実験的なものだった。1982年、インターネット・プロトコル・スイート (TCP/IP) が標準化され、TCP/IPを採用したネットワーク群を世界規模で相互接続するインターネットという概念が提唱された。

 しかし、一般的にはまだ普及してはいなかった。1990年代半ば以降、インターネットは文化や商業に大きな影響を与えている。電子メールによるほぼ即時の通信をするという点がもてはやされ、ヤフーの検索機能が充実するようになってきた。1990年代終わりころから、グーグルの検索機能もよく使われるようになった。

 2006年にアップル社がアイフォーンというスマートフォンを出すと、それまでとは違ったコミュニケーションの取り方を若者を中心に展開するようになってきた。それは、SNSというツールを使ったやり方である。ツイッターやフェイスブック、ライン、などを用いて、簡単なメッセージから、画像、動画、音楽など配信できるようになった。新しい職種として、ユーチューバーが出てきている。

簡単に用いることが出来、人々の垣根、国家間の垣根が随分取り除かれてきた。半面、人に対する中傷が簡単に起き、炎上するという騒ぎも起きている。人々は、自分の知りたい情報を取りに行き、自分の気に入った人との会話を楽しむようになっている。確かに、時代は変わってきているように思う。

 21世紀の今は、変革の時、かもしれない。

2022年5月27日